iPhoneはプライバシーの塊ですよね。情報化社会になった今ではセキュリティは何重にかけてもじゅうぶんということはありません。
ストーカーや情報の盗難は身近なところから始まります。
今回は勝手にSIM(自分の電話番号)を使われてしまうリスクから、自分の携帯番号・通信情報を守る方法をまとめています。
ポイント要約
- SIMカードのロック(SIM PINロック)を行い「契約者情報」を守ろう
- iPhoneの設定アプリから簡単に設定可能
- docomo、au、SoftBank以外でも設定可能
昔の携帯電話と違って、今のスマホには自分の個人情報だけではなく友達の個人情報などもぎっしり詰まっていますね。自分や恋人・友達の誕生日や電話番号は、スマホ自体や銀行などの金融機関の暗証番号にもよく使われますし、SNSのアカウントを特定されるデータにもなります。
このSNSから盗まれる情報や、そこから派生して生じる詐欺・ストーカー被害など、なにがきっかけでどう転ぶかわからないのが恐ろしいところです。
SIMカードと盗難リスク
au、docomo、SoftBankというキャリアで契約しているスマートフォン、iPhoneには必ず「SIMカード」という小さなICチップが入っています。携帯ショップで機種変更や新規登録をした時に、店員が持っているのを覚えていませんか?
このICチップが、電話番号やキャリアとのデータ通信プランの情報(=契約者情報)を持っています。
そのため、勝手に抜かれて他のiPhoneに入れられるとそのままネットや電話番号を無断で使えてしまうのです。
他人が勝手に電話した料金を支払わないといけなくなるばかりか、オレオレ詐欺などの犯罪目的でSIMが抜かれるケースもあり、とても危険です。
ぜひ、この対処法として「SIMカードのロック」を行いましょう。
SIMカードのロック設定
SIMカードをロックするには、iPhoneの設定アプリから「SIM PIN」を設定する必要があります。
この「SIM PIN」というのは、SIMカードそのものに対してアクセス時にパスワードをかけるものです。
PINとは?
PIN(ピン)というのは、Personal Identification Numberの略で、パスワードとは別の暗証番号のことです。数字のみ4ケタ・6ケタのことが多いです。
次にオリジナルSIM PINが未設定だとどういうことか解説します。
オリジナルSIM PINが未設定の状態とは?
このSIM PINの怖いところですが、iPhoneをSoftBankやau、docomoで契約して持っているなら、最初に初期設定が必ず入っています。
その際にキャリアごとにSIMロック番号が標準で設定されています。
NTTdocomoなら「0000」、auなら「1234」、SoftBankなら「9999」になります。・・・ということは、逆にいうなら初期設定のままだと、他人にSIMカードのロックをされてしまう可能性があるということですね。
例えば、「ちょっとネットで調べ物したいからiPhoneを貸してもらえますか?」という知人の依頼に、iPhoneをわたしてしまい、設定アプリからSIM PINロックをかけられてしまう、という事が起こります。
iPhoneのパスコード(画面が真っ暗な状態からホーム画面を呼び出すときに使うもの)と同じものでも設定は可能なので必ず初期設定から変更しましょう。
オリジナルSIM PIN設定方法
オリジナルSIM PIN設定方法です。設定アプリから電話を選択し、SIM PINをオンにします。
初期設定番号からオリジナルPIN番号に変更してください。
最初に「初期設定番号」で認証して、その後、オリジナル番号を考えて入れる流れになります。
8ケタまで数字で作成できるので、覚えやすいものを入力しましょう。
推奨は6ケタ以上です。
docomo、au、SoftBank以外でもPIN設定可能
docomo、au、SoftBank以外でもSIM PINロックは設定可能です。たとえば、IILmioだと、NTTドコモの回線を使っているので、初期PINは「0000」になります。
UQ mobileだとauの回線ベースなので、「1234」になります。
マイネオだと、au、ドコモ、SoftBankどのプランを使っているかで初期番号が替わりますので注意しましょう。
どこの回線を使っているか、考えて設定しましょう。
SIM PINロックを3回間違えると
SIM PINロックを3回間違えると面倒なことになります。
もともとは盗難防止の機能なのでセキュリティが高いのはいいことなのですが、自分でSIM PINロックを3回間違えてしまうと、その「契約者情報」である「SIMカード」が完全にロックされてしまいます。
つまりは悪用ができなくなるので、他人が勝手に使ってるときは安心ですが、もし、3回SIM PINロックを間違えると、SIMカードの「PINロック」という状態になり、解除して再び携帯電話を使うには「キャリアが発行するPUKコード」が必要になります。
この「PUKコード」については別記事で解説していますのでご紹介します。
まとめ
- SIM PINロックを行い、自分の「携帯番号」を守ろう
- iPhoneの設定アプリから簡単に設定可能
- docomo、au、SoftBank以外でも設定可能