iPhoneの「Apple Pay(アップルペイ)」に、メルカリのプリペイド電子マネー「メルペイ」をiDとして登録することができます。
もしフリマアプリ「メルカリ」をよく使っていたりするのであれば、「Apple Pay(アップルペイ)」で「メルペイ」にすると日常的に使いやすいので、メリット・デメリットを調べたものをまとめました。

要約ポイント
- 「メルペイ」とはメルカリの売上金を絡めてiD支払い(iPhoneの非接触IC)ができるプリペイド式電子マネー
- 「メルペイ」のメリットは手軽にメルカリの売上金を使えるところや、キャンペーン、クーポンなど充実している点、クレカ不要、購入明細がわかる
- 「メルペイ」のデメリットは特にポイント還元がないこと、クレカチャージができない、購入明細がわかる
概要:メルペイとは?

Apple Payに登録したメルペイ券面
「メルペイ」とはメルカリの売上金、もしくは銀行からチャージしたお金で「iD支払い(iPhoneの非接触IC)」ができるプリペイド式電子マネーです。
「メルペイ」にはプリペイドの他に、メルカリの売買で得たポイントを1ポイント1円で使えること、オプションとして「あと払い(翌月中に支払い)」もあることから、自由にスタイルを決められるようになっています。
メルペイの基本
「メルペイ」は基本的に銀行を登録して、そこからお金をチャージして使うか、本人確認をしてメルカリの売上金から使うかの2つが基本になります。
銀行は登録可能銀行のなかに含まれている金融機関なら無料で登録できます。メガバンク、ネット銀行、地方銀行が多く網羅されているので安心ですね。銀行にお金を戻す振り込みのみ、手数料がかかりますが、その他は大きな手数料はかかりません。
メルペイのチャージ金・売上金払い
「iD (アイディー)」はiPhoneのタッチ支払い機能を使うので、基本的に支払いは一瞬で済みます。ですが、メルペイはプリペイド式電子マネーのため、あらかじめチャージが必要です。
登録した銀行を選択し、金額を選択し、決定するとチャージされます。1日に「メルペイ」にチャージできる上限金額は10万円までです。
最低チャージ金額は1000円からになります。
ちなみにメルペイの残高が100万円以上ある場合はチャージができません。
店頭で支払う場合は「メルペイで」とは言わずに「ID(アイディー)で支払います」と伝えましょう。
※メルペイコード払いの場合は別
メルペイのポイント払い
メルペイで「ID(アイディー)」支払いをするときに、メルペイポイントを使う設定になっていれば、優先的に有効期限の近いポイントから1ポイント1円で使われます。ポイントはメルカリのキャンペーンや企画でもらえたり、メルカリ内の買い物で増えます。
企画で取得したポイントには有効期限が設定されていることがあります。
いつ、どのくらいポイントが有効期限切れになるか?ということは、メルペイのポイントページ→有効期限の欄をひらくと確認できます。
メルペイのあと払い
メルペイの「あと払い」という支払い方法は、メルペイ「ID(アイディー)」支払いをするときに、チャージ金ではなく、翌月の支払いにすることができるものです。
メルペイのページで「支払い方法」を「あと払い」にすることで、翌月に1回払いで済むという便利な支払い方法です。メルカリ自体や街で細々と買い物をする人にはその都度振り込むよりも支払いが1回になって便利ですよね。
もともとメルペイにチャージされている金額(残高)から支払うと手数料は無料になりますが、その他は手数料が300円発生します。
メルペイあと払いの締日は、月の最終日で、支払期限は翌月の最終日です。(例:6月なら30日、7月なら31日)
メルペイのお知らせ欄に「請求情報」が届くので、指示に沿って支払いを必ず行いましょう。
メモ
メルペイあと払いでは銀行口座を登録することで口座振替もできます。
メルペイにはコード支払いもある
「メルペイ」にはiDでの電子マネー支払のほかに、コード決済も可能です。そのため、非接触IC決済に対応していないスマホ端末・iPhone7以前の機種を利用している人でも使えるという特徴があります。
メルペイコード決済に関しては別の記事でまとめます。
メルペイのメリット
「メルペイ」のメリットは手軽にメルカリの売上金を使えるところや、キャンペーン、クーポンなど充実している点、クレカ不要という点ですね。
- メルカリの売上金を使えるのでわざわざ出金したり現金にしなくても日常使いのお金にできる
- メルペイ画面にお得なキャンペーン、クーポンが配信される
- クレジットカードを登録しないので安心
フリマからの売上がすぐ使える
10人にひとりが利用しているといわれている「メルカリ」は、ジャンルによってはわりと毎月大きな金額の売上がある人もいます。当然日々の生活費の一部になることでしょう。
ですが、いちいち日用品の購入に現金で出金していてはとても手間になりますよね。
そういう人の手間を軽減するとても画期的な決済方法が「メルペイ」です。現金にせず、iPhoneのApple Payにメルペイを設定するだけで売上金からコンビニなど日本中多くのお店で支払いができるためです。
クレカを使わないから使いすぎない
「メルペイ」の支払い方法として、銀行からチャージ、ポイント、売上金、という話をしてきましたが、他の楽天PayやPayPayと違って、クレジットカードが不要なところもポイントですね。
日本の教育では「クレジットカードでお金を使いすぎるからクレカは悪」みたいな風潮がありますが、それに則ってクレカが嫌いな人が多いのも事実です。
クレジットカードを登録する「クレカチャージ」がないので、使いすぎる心配も、使いすぎるんじゃない?って心配されることもありません。(あと払い機能が実質的にクレカのようになっていますが)
メルペイのデメリット
「メルペイ」のデメリットは、致命的なデメリットは特に有りません。
「ID(アイディー)」支払いの特にはポイント還元がないこと、クレカチャージができないのでクレカのポイントにもならないこと、くらいです。
わりと日本史上、Suicaに次ぐ使いやすさである可能性もありますね。SuicaはJR東日本がやはり中心に感じてしまうのでメルペイの方が優位かもしれません。
デメリットにあえて挙げるとするならば「メルカリを使ってない人からするとあんまり興味を持ってもらえない」というところになります。
クーポンやキャンペーンなど、メルカリを使っていなくても、メルペイだけでじゅうぶん魅力的なサービスであるのにも関わらず、母体のメルカリをしていないという理由で利用してもらえないというのは少し残念ですね。
メルペイを使う注意点
- メルペイ利用時の「電子マネー用暗証番号」と「パスコード」は別なので忘れないようにしましょう
- メルペイあと払いをした場合は送れずにキチンと支払いましょう
- メルペイ購入明細はちゃんと確認しましょう
「メルペイ」のiDを使う注意点です。メルペイには決済利用時にパスコード(4桁の数字)とは別に「電子マネー用暗証番号」という設定があるので、忘れないようにしましょう。高額決済時などは必要になります。

電子マネーの簡単決済
また、あと払いをした分は必ず支払いましょう。クレジットカードと同様、返済遅れや滞納は信用情報に傷をつけることにもつながりますし、なにひとつ得がありません。
銀行振替が楽ですね。残高から払うことも可能です。
また、手軽だからとじゃんじゃん買っていてはせっかくの節約のためのキャッシュレスも浪費になります。購入明細や残高など自分の「メルペイを利用するペース」を明細ページでキチンと把握して、自分の「お金を使う消費」をコントロールできるようになりましょう。
iPhoneへの登録方法
iPhoneに「メルペイ」をiDとして登録する方法は、メルペイ設定から→電子マネー(iD)→Apple Payに設定と進むと設定ができます。
削除はiPhoneのWalletアプリから可能です。
不正利用時の補償
メルペイは不正利用時の対応についての「利用規約」を改訂しました。
ユーザーが不正利用の被害に遭った場合、被害額を補償する(利用規約)
不正利用時の金額の条件などは記載されていないので、ケースで判断するような形になるかもしれない。大事なのは不正利用されないように、アカウントのパスワードやメールアドレスなどが流出しないように心がけておくことですね。
メルペイが使えるお店

メルペイが使えるお店
メルペイiD払いについては、iD加盟店で使えるため、吉野家やカフェ・ド・クリエ、モスバーガーなど日本全国44万店以上が対象になっているようです。コード決済も多くのお店で使えます。
主要のコンビニ、セブンイレブンやローソン、ファミリーマート、ミニストップなどは網羅。
薬局もウエルシア、サンドラッグ、スギ薬局、ココカラファイン。飲食だと牛角や温野菜、かっぱ寿司、プロントなど多くが支払いに対応しています。使えるお店が多ければ多いほど使いみちの生まれるのが電子マネー。
メルペイは日本全国のナントカペイ乱立競争に対して、独自に始めたファミリーマートのFamiPayなどのように閉鎖的なところではなく、プリペイド電子マネーとしてひとつ上の次元で戦っていることを感じさせます。
Apple Pay関連記事
まとめ
- 「メルペイ」とはメルカリの売上金を絡めてiD支払い(iPhoneの非接触IC)ができるプリペイド式電子マネー
- 「メルペイ」のメリットは手軽にメルカリの売上金を使えるところや、キャンペーン、クーポンなど充実している点、クレカ不要、購入明細がわかる
- 「メルペイ」のデメリットは特にポイント還元がないこと、クレカチャージができない、購入明細がわかる