iPhoneカメラの「標準カメラ」で使える加工フィルター。様々なものが揃っているこの「標準カメラのフィルター」を使った撮影テクニックを調べてまとめました。
iPhoneカメラの加工アプリはたくさん使っている人は多いですが、なかなか「iPhoneに最初に入っているカメラアプリに付いているフィルター機能設定」についてはあまりよく知らない人が多いです。
BeutyplusやSNOWなど最初から「専用のカメラアプリで撮影する場合」とは別に、標準機能のカメラにもフィルター機能がついているので、そちらの解説です。
カメラのフィルターとは?
ざっくりいうところの、レンズ色です。
こどものころに、実際のカメラに赤いセロハンや青いセロハンを重ねて、色のついた写真を撮ったりしたことはありませんか?
現代のデジタルカメラではそれが通常の状態でいろいろとできます。レンズ効果というものですが、そのとっても進化したバージョンだと捉えてください。
カメラフィルターの使い方
カメラフィルターの使い方は、iPhoneカメラを起動した画面で、カメラ画面右上の「フィルタ」の ボタンを押すとフィルタが選択可能になります。
iPhoneカメラのフィルター種類は7つ
- ビビッドフィルター(暖かい/冷たい)
- ドラマチックフィルター(暖かい/冷たい)
- モノ
- シルバートーン
- ノアール
ビビッドにも、通常のビビッド、ビビッド(暖かい)、ビビッド(冷たい)という3つがあり、ドラマチックフィルターにもドラマチック、ドラマチック(暖かい)、ドラマチック(冷たい)の3種類があります。
撮影するもの(被写体)の色数や、明るさなどによっても雰囲気が変わってきます。暖かい・冷たいの度合いの差も、写真の出来上がりに差になって現れてきます。
意外と「写真の温度感」って大切で、他人の写真を見ているときは気にならなくても、自分の写真の時はビビッド・ドラマチックの温度感を切り替えてみて確かめてみてください。
他にも「モノ」「シルバートーン」「ノアール」の3つはモノクロ調の度合いが異なるタイプになっています。
それでは詳しく見ていきましょう。
ビビッドフィルター
「ビビッド」は英語で「鮮やか」「鮮明」という意味になります。強めの色をビビッドカラーなんて表現したりしますね。
その名の通り色味が鮮やかな部分を強調します。
黄色をより強い黄色に表現するわけです。
赤・青・黄色・ピンクなどの「原色」を撮影する時に「ビビッド」を使うと、より強調されるでしょう。
女性のポートレート撮影をするときには、赤い口紅なんかはとても「ビビッド」が映えます。
ビビッドフィルターの暖かい・冷たい
ビビッドの暖かい・冷たいフィルターの違いは、赤い色味を付与するか、青い色味を付与するかの差になってきます。
食べ物にフィルターを付けたいときは、ビビッド暖かいフィルターだと場合によりますがおいしそうにみえるときがあります。
静物や、金属感、モノ撮りのときはビビッドの冷たいフィルターが適しているときがあります。
ドラマチックフィルター
「ドラマチック」は英語で「劇的な」という意味になります。ビビッドフィルターとは違い、褪せた感じの色合いが中心になります。
劇画調という言葉をご存知でしょうか。
歴史や時間の経過を感じさせる色合いでもあります。
赤・青・黄色・ピンクなどの「原色」を撮影する時に「ドラマチック」を使うと、褪せた色味になり、映画やドラマのような味わいが深くなります。
ドラマチックフィルターだと、カフェで撮影したりするときは、食べ物を美味しそうに見せる目的というよりは、オシャレ感や歴史感を表現する意味合いが強くなりますね。
ドラマチックフィルターの暖かい・冷たい
ドラマチックフィルターの暖かい・冷たいの違いは、ビビッドと同様に赤い色味を付与するか、青い色味を付与するかの差になってきます。
ポイントは、「ドラマチック(暖かい)」だとセピア調の歴史・古ぼけたイメージが出せること。
「ドラマチック(冷たい)」だと廃棄された金属や廃墟のような冷え込んだホラー感が出せるあたりに差があります。
モノクロ調の撮影フィルター
iPhoneカメラの撮影フィルターには「モノクロ調の撮影」が3タイプ可能です。
- モノ
- シルバートーン
- ノアール
モノ・シルバートーン・ノアールの違い
「モノ」はオリジナル(フィルターなし撮影)と比べて、単純に彩度を落としたものになります。
彩度というのは「赤っぽい」「青っぽい」などの色付きのことで、どんなカラフルなものでも、この彩度を落としていくと全体的にグレー調のモノクロ写真になります。
よくある画像加工アプリで「彩度」という項目のレベルを落としていくと、同じことが再現できるので、カメラ加工の理解を深めたい人は試してみるといいでしょう。
「シルバートーン」は「モノ」よりも白黒のコントラストが強くなり、ビビッドやドラマチックのように「暖かい」イメージになります。名称の通り、銀色感ですね。
「ノアール」は「モノ」よりも白黒のコントラストが強くなり、ビビッドやドラマチックのように「冷たい」イメージになります。ノアールはフランス語で「noir」といい、 「黒」の意味ですね。
モノクロ撮影に関してのテクニックは下記にまとめてありますのでぜひご覧ください。
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iPhoneカメラでモノクロ写真を撮影するテクニック
モノクローム調、いわゆる白黒写真ってありますよね。とにかく扱いは難しいものなのですが、ハマるとこれだ …
カメラアプリでは加工しないのがオススメ
可能であれば、純正カメラアプリ単体では加工しないのがオススメです。
なぜなら、他のInstagramなど写真データの加工アプリのほうが雰囲気のある写真加工や、フィルター機能がついている場合があるからです。
そのため、SNSにアップしたい写真が撮影できたらビビッドなどのフィルターありで撮影せず、できるだけ「オリジナル」モードで保存しておきましょう。
あとはSNSやカメラ加工アプリで「カメラロールに保存された写真」を呼び出して加工するという流れです。
手間はありますが、カメラアプリで撮影した場合サイズが小さくなったり、フィルタ加工から元に戻せなくなったりしますので、もったいないです。
必ず写真はオリジナルモードで撮影し、加工しましょう。
まとめ
- iPhoneカメラには7つのフィルタがある
- ビビッドフィルターは色味が強い撮影ができる
- ドラマチックフィルターは劇画調撮影ができる
- モノ、シルバートーン、ノアールはタイプの違うモノクロ撮影
- 純正カメラアプリではできるだけフィルターなし撮影がおすすめ